実は実家がカメラ屋さん、撮影の助手もしたことのある、かないです。
随分前に父が亡くなり廃業しましたが、カメラ販売・DPEの他、証明写真や集合写真の撮影(!)などもしていました。
だから、町の写真館を見つけると、セピア色の懐かしい思い出がよみがえります。
ずいぶん数が減ったような気がするのですが… 調べてみました。
徹底調査!数字で見る写真業界の今!!
1世帯当たりの年間写真撮影・プリント代の消費支出ってどのくらいだと思いますか?
総務省『家計調査』によると、なんと2,598円!(年間でこの額!?)
2000年の約7,000円と比べると、38.0%でしかありません…
一方で、写真館・フォトスタジオ業界の売上高の平均値は
2010年は、354億7,045万7,500円
2017年は、476億2,600万4,000円
8年間で34%アップしています。
(決算データを公開している一部企業[キタムラ、スタジオアリス、プラザクリエイト、アマナ、アスカネット、フォトクリエイト]の平均)
それなら店舗数は…?
キタムラのスタジオマリオ
ピーク時400→360店舗
スタジオアリス
ピーク時502→483店舗 (いずれも2020年3月時点)
業界大手でも、ピークは過ぎ店舗数は減少、店舗拡大も踊り場に…というのが現状のようです。
では、大手ではない、全国の「町の写真館」の数はどうでしょうか?
そのものずばり!の数値データは見当たらなかったのですが、
日本写真館協会所属の写真館数を調べたところ、2,030社でした(2020年9月)。
10年前の4,300社と比べると半分以下です。
10年前、組合未加入の写真館も含めれば全国約20,000社と言われていましたので、今は10,000社かあるいはそれ以下にまで減っているかもしれません…
生き残りのために!「うちならでは」かも!?
大手の写真スタジオが増えて「町の写真館」がなくなっていく様子は、
たくさんのコーヒーチェーン店が全国進出して「町の喫茶店」が消え、
大型家電量販店が「町の電器店」を駆逐していくこととダブって見えます。
それでも、残っている「町の喫茶店」、「町の電器店」があります。
残っている「町の喫茶店」には、そこにしかないオリジナルのメニュー、レトロな内装などの魅力があります。
残っている「町の電器店」には、地元の高齢者にありがたい「徹底したアフターケア」や、家電以外の「小工事リフォーム」等、かゆいところに手が届く細やかさがあります。
(よく知ってる○○さんから買う、という安心感も大きいかもしれないですね)
生き残っているお店の共通点は「差別化」
実家の話ですが、
お店があったのは、カメラ量販店激戦区の池袋。過当競争の影響をまともに受けましたが、最後は「古いカメラにやたら詳しいオヤジのいるクラッシックカメラ店」という独特な立ち位置を確立していました。
(なので、父から引き継ぐことが難しく…残念!涙)
大手に「速い・安い」で対抗するのは至難の業…
モノ以外の「自分・お店の個性」を探ってみると、意外なところにお客様から愛されるヒントが隠れているのかもしれません。
「差別化」のヒントになるような記事をこれからも書いていきます。今後もマツモトのブログをどうぞよろしくお願いします!