工夫された体育祭とは

2020年9月18日
学校行事

思い付きで夜明けの雲海を観に深夜3時に車を走らせたり、翌日の船のチケットを取って伊豆大島に一人旅に出たり、1巻を試し読みした流れでその漫画の全巻セットを一気買いしたりと、最近衝動的な花岡です。

突然ですが、

皆さんは体育祭にどんな思い出がありますか?

私はというと、当日よりも練習の日々が記憶に残っています。

全員リレーのバトンタッチの練習、大縄跳びの縄回し担当になったこと、とにかく暑かったこと…などなど。

バラエティ豊かな競技が楽しい体育祭ですが、

これって先生方が遅くまで企画を考えてくれているのかも?と、大人になってから思うようになりました。

どんな競技が流行っていて、その裏に先生方のどんな思いが隠れているのか…

記憶を辿りながら私なりに最近の事情を考察してみました。

1位もビリもいない徒競走

体育祭といえば?

の問いに真っ先に挙がること間違いなしの競技、徒競走。

1位になる条件はいたってシンプル、一番速くゴールまで駆け抜けることだけです。

勝ち負けがはっきりと出る徒競走ですが、最近巷では順位をつけない学校があるんだとか。

足があまり速くない子への配慮なのか、公平感を出そうという意図なのか…

何とも考えさせられる噂です。

ただ、そういった配慮が今まで全くなかったかというと、そうでもない気がしています。

自分の体育祭を思い返してみると、徒競走の出走順ってちょっと変則的で、練習の時間に覚えさせられた記憶があります。

というのも、あれは50m走のタイムが近い人を並べていたからなんですよね。

昔から先生方は、何とかみんなが参加しやすいように工夫を凝らしていたわけです。

ピラミッドは建造中止に

ここで再び体育祭といえば?の問いを投げます。

そう、団体競技がありますよね。

真夏のグラウンドを裸足で駆け回った組体操、籠を目掛けて一心不乱に玉を投げる玉入れ、チームが一体となって力比べをする綱引き…

どれも定番の競技ですが、近年、実施の是非を問われているものがあるんです。

それは組体操。

理由は極めてシビアなところ、競技の「安全性」です。

「十数人で組むピラミッドのような大技がもしも崩れたら?」

自分の生徒、可愛い我が子が大けがをするかも…という恐れから話題に挙がるようになりました。

言われていることは至極真っ当に思えます。私もピラミッドの土台経験者、上の人が落ちてきたらどうしようかとヒヤヒヤした記憶があります。

安全性の問題が指摘されている中、競技の実施を続けるべく、各学校では様々な工夫を凝らしているようです。

具体的には、披露する技の見直しがされています。

・扇や倒立といった、人を持ち上げない技の割合を増やす

・ピラミッドやタワーは3段までにする

と決めて実施を続けている学校が多く見られます。

組体操には、体育祭で「披露」する側面がありますがショーとしての盛り上がりに傾倒するのは考え物です。

先生方の工夫が活きて「披露」と「体育」の側面のバランスがとれると、みんなが安全に楽しめて良いなと思います。

いつの時代も主役は子供たち

幸い私は学生時代の体育祭はどれも楽しかった記憶があります。

きっとその裏には、先生方の表には見えない相当の苦労もあったのだと思います。

体育祭は時代の流れで変化を続けていますが、いつの時代も主役が子供たちであることは変わりません。

安全を考慮しつつ、でも子供たちが満足に「主役になれる」ような楽しい体育祭が継続されることを祈っております!

マツモトでは全国7000校(!)の卒業アルバムを作成しており、学校行事に関する情報も色々耳にしています。

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